035 Feu Pierrot 1857 - 19..... (2)
鹿島茂先生の蔵書紹介
034 Feu Pierrot 1857 - 19..... / Adolphe Léon Willette (2)
『フ・ピエロ1857 -19..（故ピエロ1857-19XX）』（Flourt Edition Paris、1919年）ウィレットという世紀末に活躍した挿絵画家の自伝のようなもの。この作家は、スタンランSteinlenと一緒にさまざまな絵入り雑誌を渡り歩いて、ものすごい量をかいた。この作品は、自分の代わりのイメージであるピエロが出てくる。本書を買ったのは、モンマルトルのカフェやキャバレーのことを『ふらんす』で随分長いこと連載(『パリ風俗辞典』)しているのだが、ウィレットは壁画を描いたり雑誌を作ったりして（モンマルトルで活躍して）おり、その回想録が役立つからである。ウィレットのいくつかの絵は、パリのモンマルトル美術館に飾られており、モンマルトルの画家というと、このウィレットが第一人者になる。
音声資料:2'50''
