021 L’esprit des bêtes (2)

鹿島茂先生の蔵書紹介



021 L'esprit des bêtes / par A.TOUSSENEL illustré par E.BAYARD (2)
『レスプリ・デ・ベットゥ(動物の精神)』アルフォンス・トゥスネル著、エミール・バヤール画。1847年? 1880年代? 『人獣戯画の美術史』(ポーラ文化研究所)で紹介したものである。フーリエ社会主義の闘士にしてその機関紙編集長。後転じて反ユダヤ主義(『Les Juifs, Rois de l'Epoque』)になったトゥスネルの作品。ここでは「動物のなかにこそ、人間のさまざまな情念が現れている」ということを書いている。バヤールの絵には幻想性が極めて高い技量で表現されている。ヨーロッパ人が動物にどういったイメージを仮託していたが分かって面白い。

音声ファイル 3'04''