046 En Famille / Hector Malot (3)

鹿島先生所有作品からも出品 :
ロートレック展  
講演「ロートレックと都市生活」。2008年2月9日予定。

鹿島先生のジョルジュ・バルビエ・コレクションから :
香りと恋心 バルビエのイラストレーションと香水瓶 展  
講演予定 : 2008年2月16日、14:00- (詳細は後日案内)

『ジョルジュ・バルビエ画集』
鹿島先生のコレクションから200点を採録し、2008年1月下旬、六耀社から発売予定。

046 En Famille / Hector Malot (3)
EN FAMILLE ILLUSTRATIONS DE LANOS



紙質からいって1880-90年代のもの。この時代の作品は紙質が悪く、酸性紙なのでいづれ滅んでしまうでしょう。
この作品は、インド人とフランス人とのあいだの子が、自分のお祖父さんに会いにくる。ぼくが『パリで一人ぼっち』を書いたときに、このペリーヌさんにも出てもらいました。

当時新興の(Ernest) FLAMMARIONフラマリオン(今では、ガルニエ・フラマリオンという名前で残っている)という書店から出たこの二巻本の挿絵を担当したラノスのそれは、いい作品だが、どういう画家だったかよく分からない。
このエクトール・マロという作家は社会主義的な思想の持ち主で、この作品にも反映されている。彼は、児童文学者として扱われるのが嫌がったが、現在まで残っているのは『家なき子』『家なき娘』だけである。